Ledgerとサードパーティウォレット

By Ledger

2020年8月21日 | アップデート 2025年9月8日

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初級

重要なポイント：

— Ledger Live以外にも、Ledgerハードウェアウォレットは数多くのサードパーティウォレットアプリに接続することができます。
— 外部のコミュニティや開発者が作成したウォレットアプリケーションで、Ledgerデバイスとブロックチェーンの間のブリッジとして機能します。
これらのウォレットは、Ledger Liveでサポートされていない暗号資産や機能の管理に利用できるほか、Ledger Liveのサービスが停止した場合のバックアップとして利用できます。
— 秘密鍵は常にデバイス上で保護されるため、Ledgerハードウェアウォレットを正規のサードパーティウォレットで使用した場合でも、資産の安全性は保たれます。

あなたのLedgerの旅は、オール・イン・ワンで強力なLedger Liveから始まります。 Ledgerデバイスで使用できるウォレットアプリは、他にも多くのサードパーティウォレットと接続することが可能です。この記事では、各種サードパーティウォレットと、それらの有用性について説明します。

サードパーティウォレットアプリとは

Ledgerは当初、Ledgerユーザーが膨大な量の暗号資産を管理できる中央ハブを提供するためにLedger Liveを開発しました。その後Ledgerは、ネイティブでの暗号資産のステーキングや購入など、魅力的な機能を多数追加しています。一方で、Ledger Liveを使わずに暗号資産を管理するという選択肢もあります。

Ledgerハードウェアウォレットでは、外部で開発された別のウォレットアプリを使用することも可能です。これらは、サードパーティウォレットアプリと呼ばれるものです。 Ledger以外のサードパーティ開発者が作成したウォレットアプリですが、Ledgerハードウェアウォレットでも安全に接続することができます。

簡単に言うと、ウォレットとは、ブロックチェーンと同期するコンピュータ上のソフトウェアアプリのことです。この同期によって、どの暗号資産を、どのくらい保有しているのかを確認できます。ハードウェアウォレットの場合、ウォレットアプリはハードウェアウォレットとブロックチェーンとの橋渡しをします。サードパーティウォレットは、Ledger以外の開発者が開発したウォレットにすぎません。

しかし、わざわざサードパーティのウォレットを使う必要はあるのでしょうか？

Ledger Liveは、Ledgerハードウェアウォレットでさまざまな暗号資産を管理できる優れたツールですが、サードパーティのウォレットを使用すべきケースもいくつかあります。考えられる主なケースを見ていきましょう。

暗号資産のサポートおよびコミュニティ開発

まず、サードパーティのウォレットアプリでのみサポートされている暗号資産はかなり多くあります。このようなウォレットアプリは、外部コミュニティによって開発されており、Ledgerハードウェアウォレットでのサポートを希望しています。例えば、現時点でNEOトークンを管理できるのはNEON Walletアプリだけです。

現在、ほとんどのアプリはコミュニティ開発によって作られています。このように、素晴らしいコミュニティによって作られた新しいアプリは数多くあり、すべてを直ちにLedger Liveに追加することは不可能です。そのため、サードパーティのウォレットアプリを代わりに使用する必要があるのです。こちらのページでは、目的の暗号資産の管理に使用できるウォレットアプリを探すことができます。正しいウォレットアプリケーションへのリンクも含まれており、また、Ledger Liveでネイティブにサポートされている暗号資産も表示されます。コミュニティベースのアプリ開発の仕組みに興味がある方は、こちらから詳しい情報を確認してください。 Ledgerは、Ledger Liveでより多くの暗号資産を直接サポートできるよう常に努力しており、2020年にはStellar、Tron、Cosmosがすでに追加されています。 (今後もさらに追加予定)

未実装の機能

また、Ledger Liveにまだ実装されていない機能を使いたい場合もあるでしょう。たとえば、BitcoinトランザクションにReplace-By-Fees (RBF) を使用したい場合、LedgerデバイスのElectrumを使って行うことができます。こういった高度な用途にも、サードパーティウォレットアプリが必要になる場合があります。 Ledgerは、これらの機能がどのように動作するかを確認するため、ユーザーが各自しっかりとリサーチすることをお勧めします。

また、ステーキング可能な暗号資産の中には、Ledger Liveで現在利用できないものもあります。例えば、VeChain(VET)をステーキングしてVeChainThorトークン(VTHO)を受動的収入として得たり、Cardano(ADA)をステーキングしたりと、他にもさまざまなステーキングが可能です。 KomodoはLedger Liveで管理可能な暗号資産ですが、報酬を受け取るにはサードパーティのウォレット(Magnum Walletなど)を使う必要があります。

バックアップと選択の自由

Ledger Liveの稼働率の実績はすばらしいものですが、何らかの原因で一時的に停止する可能性は常にあります。何らかの理由でLedger Liveが一時的に動作しなくなった場合でも、Ledgerデバイスを互換性のあるサードパーティウォレットに接続すれば、暗号資産の管理を継続することが可能です。サードパーティウォレットは、万が一の場合のバックアップとして大いに役立ちます。例えば、XRPサービスで問題が発生した場合は、LedgerデバイスをXRP Toolkitウェブウォレットと組み合わせて使用することが可能です。

Ledgerでは、各サービスおよび暗号資産の稼働/停止時間を表示する専用のステータスページを用意し、すべてのユーザーに情報を提供しています。また、こちらのページでは、Ledger Liveの代替として使えるウォレットを暗号資産ごとに紹介。バックアップとして機能するだけでなく、Ledger Live以外のウォレットを使いたいと考えるユーザーの選択肢にもなります。

サードパーティウォレットは安全でしょうか？

はい。安全です。危険なウォレットをLedgerが許可することはありませんので、ご安心ください。ハードウェアウォレットは、暗号資産にアクセスするための秘密鍵を、オフラインで保管するように設計されています。 Ledger Liveを使用した場合でも、サードパーティのウォレットアプリを使用した場合でも、秘密鍵がデバイスの外に出ることは絶対にありません。

同様に重要なのは、すべてのトランザクションをLedgerデバイスのボタン操作で承認する必要があるという点です。サードパーティウォレットでも、これを回避することはできません。 Ledgerハードウェアウォレットの画面には、サードパーティウォレットが送信しているリクエストがそのまま表示されるため、中間者攻撃のリスクは一切ありません。つまりLedgerデバイスでは、互換性のあるサードパーティウォレットを安全に使用できます。フィッシング詐欺の可能性を避けるため、Ledger Liveを必ずledger.comで入手すべきなのと同様、これらの製品も必ず公式ウェブサイトで購入することを強くお勧めします。

サードパーティウォレットは、Ledgerユーザーと開発者の両方にさらなる柔軟性をもたらすものです。 Ledgerは、新たな暗号資産のサポート追加に時間と労力を捧げてくれた各コミュニティや開発者に、心より感謝しています。サードパーティウォレットアプリがあるからこそ、Ledgerユーザーにはより多くの選択肢が用意されています。また、緊急時にこれらのウォレットをバックアップとして利用したり、さらに多くの暗号資産を管理することが可能です。

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